美容への関心が高い女性から注目を集めている、レッドスムージー。赤い野菜や果物を使ったスムージーですが、どんな材料が使われていて、どんな効果が期待できるのでしょうか?
スムージーの中でも、赤いフルーツや野菜を使って作ったスムージーのことをレッドスムージーと呼びますが、似たような赤色のフルーツや野菜であっても種類に応じて栄養素や味は変わります。
美容や健康目的でスムージーを飲むのであれば、どういうフルーツやフードがどんな栄養素を持っているのかを知っておくに越したことはありません。そこで、レッドスムージー作りの基本となるレッドフルーツ(フード)の美容・健康効果について簡単にまとめてみました。
体の疲労回復やエネルギー生産を手助けするビタミンです。 炭水化物の代謝を促し自律神経の乱れを整える働きがあるため、不足すると疲れが溜まって肌荒れなども起きやすくなってしまいます。ビタミンCと同じく水溶性のビタミンで、体内に長く留めておくことができないので、毎日コツコツ摂取したい栄養素です。
美白や美肌に必須の栄養素。 骨を強くしたり免疫力を高めたりする働きもあるため、体調を崩しているときやストレスの多いときにも積極的に摂取したい栄養の1つです。 ただ、熱を加えると壊れてしまいますし、体内に長く留めておくことができません。できるだけ生のフルーツや野菜で定期的に摂るのがおすすめです。
体内にある活性酸素(酸化によって起きる体のサビ)とくっついて除去する力、抗酸化作用の高い栄養素です。 女性ホルモンの分泌を整えたり、血流を促進して肌のターンオーバーを促したりする働きもあるため、体内から美肌を目指すためには不可欠な存在。
ただ、ビタミンA・D・E・Kは脂溶性ビタミンといって、水溶性ビタミンのように摂りすぎても自然と体外に排出されるといったことがありません。摂りすぎには注意が必要です。
一般的な成人女性が1日に摂取しても問題ないとされるビタミンEの量は6.0mg。赤パプリカ100gあたりでも4.3mg程度なので、サプリメントなどを併用しなければ摂りすぎることはないでしょう。
カロテンの中でもβカロテンは体内で必要量のビタミンAに変わる栄養素。 ビタミンB群やビタミンEの働きを助ける効果をもち、粘膜を健康に保ってくれます。それだけでなく、皮膚の新陳代謝を高め、カロテンそのものがそもそも抗酸化作用をもっているため、美肌面でも魅力の多い栄養素です。
非常に強力な抗酸化作用をもった栄養素。 そして、レッドフルーツの赤色はその多くがポリフェノールの一種であるアントシアニンの色なのです。アントシアニンはビタミンCの働きを手助けするほか、目のかすみを抑えたり、内臓脂肪の蓄積を防いだりしてくれます。
体の浸透圧を調整してむくみの原因となる塩分の排出を促してくれる栄養素です。どちらかというとグリーン系の野菜や果物に多く含まれていますが、レッドフルーツにも含まれているため、健康管理を考えるならぜひとも摂っておきたい成分といえます。
「妊娠したら葉酸」というのはよく聞く話ですが、葉酸は肌荒れや生理不順対策にもなる栄養素。お肌の材料となるたんぱく質の合成を助ける働きをする葉酸は、意識して摂りたい栄養素です。
レッドスムージーの定番野菜であるトマト。トマトの特徴的な栄養素といえばリコピンで、これは抗酸化作用の高いカロテノイドの一種。アンチエイジング美白血行促進といった、美容にうれしい効果が期待できます。生食やトマトジュースが苦手な人でも、いろいろな素材と混ぜ合わせるスムージーならおいしく栄養を摂れますよ。
トマトの効果を詳しく見る
トウガラシの一種である赤パプリカですが、辛みがなく甘みが強いため、誰にでも食べやすい野菜です。カロテノイドの1つであるキサントフィル類の量が多く、緑黄色野菜の中でもトップクラス。強力な抗酸化力で紫外線からのダメージを予防し、目の健康や美肌づくりをサポートしてくれます。トウガラシ属ならではのカプサイシンも含まれているため、ダイエット効果も期待大。
赤パプリカの効果を詳しく見る
鮮やかなオレンジが特徴的なにんじんは、βカロテンを非常に多く含む緑黄色野菜。皮膚や粘膜を強くする効果があるため、紫外線による肌の老化シワたるみといった美容トラブルを効果的に防いでくれます。一度にたくさんのにんじんを食べるのは大変ですが、スムージーなら独特のクセを抑えて飲みやすくできるのが◎。皮つきの方が栄養素が高くなるので、丸ごと使えるものを選んで。
にんじんの効果を詳しく見る
ルバーブとは、漢方に使われる薬草の1つ。主に根を食用として用いるもので、漢方では「ダイオウ」と呼ばれています。食物繊維がたっぷりと含まれているだけでなく、下剤成分が含まれているのが特徴。化学的な薬剤よりも効き目がゆるやかなので、自然に便秘を改善したい人におすすめです。生食だと酸味が強すぎて食べられませんが、スムージーの食材として使えばよいアクセントに。
ルバーブの効果を詳しく見る
甘酸っぱさと可愛らしい色合いで、レッドスムージーのアイドルともいえる「いちご」。レモン以上のビタミンCを含み、美容と健康づくりには欠かせないフルーツです。中くらいのサイズなら、1日7個ほどで1日分のビタミンCをチャージできます。そのほかにも、むくみを予防するカリウムや、アンチエイジングに効果のあるアントシアニンもたっぷり。
いちごの効果を詳しく見る
夏の風物詩であるスイカ。90%が水分でできているため、栄養価は低めと思われがちですが、リコピンはトマトよりも含有量が多いのが特徴。スイカから発見されたアミノ酸の1つであるシトルリンも含まれており、血流促進疲労回復といった効果を持っています。また、豊富なカリウムによるデトックス効果もバツグンなので、夏場は定番にしたいスムージー食材ですね。
すいかの効果を詳しく見る
一般的な食材の中で特にたくさんの栄養をもった食材のことを「スーパーフード」と呼びます。「一般社団法人日本スーパーフード協会」の発表(※)によると、2017年にもっとも注目されているスーパーフードの第1位はレッドフルーツ。各方面から注目されているレッドフルーツのスーパーフードについてご紹介していきます。
太陽の光をたっぷり浴びて育つアセロラの特徴は、とにかく「ビタミンC」が多いこと。ビタミンといえば強烈に酸っぱいレモンが有名ですが、アセロラのビタミンC含有量はなんとレモンの17倍。100gあたり1,700mgものビタミンCを含んでいます。また、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富です。アントシアニンは抗酸化作用の強い成分なうえに、ビタミンCの働きを補助してくれるため理想的なフルーツといえます。
常に傷みやすいフルーツなので生鮮食品としてはあまり出回っていませんが、その分ジャムやジュースなどは全国どこでも手に入ります。
1日に必要な量のビタミンCは、アセロラジュースコップ1杯程度で十分摂取できるので、自宅にアセロラジュースを常備してスムージーの味付けに使いましょう。
アセロラに輪をかけてなじみのないレッドフルーツです。中華料理屋さんの杏仁豆腐に添えてある、レーズンのような赤い実といえばピンとくる人もいるでしょう。
ゴジベリーは、別名クコの実とも呼ばれます。中国にあるナス科の低木になる赤い実のことを指し、主にドライフルーツとして料理や中国の生薬として古くから利用されてきました。漢方や生薬の一種として使われてきただけあって、ゴジベリーは小さいながらも豊富な栄養がぎゅっと詰まっています。
主な栄養素としては、ビタミンCにビタミンB1、B2、ビタミンE、各種ミネラルにアミノ酸、もちろんレッドフルーツなのでポリフェノールなども含まれているのが特徴。
特に含有量の多い栄養素は「βカロテン」です。βカロテンは粘膜を正常に保つ作用があるため、花粉症や風邪などで悩んでいる場合にぜひ摂取したい栄養素の1つ。ドライアイなどで悩んでいる人にもおすすめの食材です。
ほとんど味がしないため、スムージーに混ぜたりシリアルに混ぜてスムージーと一緒に朝食で食べたりするのがおすすめです。
原産地には諸説ありますが、イランが原産地だという説が有力です。木になった果実そのものではなく、果実の中に詰まっている種を含んだ小さな赤いつぶつぶを食材として利用します。国内では庭木に利用される程度で、国産のザクロはほとんど出回っていません。国内で流通している生食のザクロやジュースのザクロはその多くが海外産です。
そんなザクロは、古くから女性の美容や健康によいとされてきた果実でもあります。紀元前のエジプトなどにも伝わっており、各地の古い医学書にも載っているほど。栄養成分としては基本的な健康成分であるビタミンCやミネラルなども含んでいるものの、「ポリフェノール」の多さが一番大きな特徴です。
抗酸化作用をもつポリフェノールにもさまざまな種類があります。ザクロに含まれるポリフェノールは、アントシアニン、レスベラトール、タンニン、エラグ酸、プニカラジンなど。体内にある活性酸素を除去したり、しみや日焼けなどの原因にもなるメラニンを抑制したりする成分が複数含まれているため、アンチエイジングや美肌を目指す女性にとって代えがたいレッドフルーツです。
メキシコなどの中南米が原産のレッドフルーツ。 サボテン科の果物で、別名ではドラゴンフルーツとも呼ばれています。龍のうろこのような独特の見た目で、中身は種がたくさん入ったゼリー状。キウイフルーツに似た果実といえばイメージしやすいでしょう。
レッドピタヤは、アセロラのように特定の栄養素が飛び抜けて多いわけではないものの、健康や美容によい栄養を幅広くもったバランスのよいフルーツです。各種ビタミンをはじめとして、カリウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルに葉酸、ポリフェノールまで含んでいます。ちなみに、むくみの解消に効果的なカリウムはバナナと同程度、腸内の掃除や定期的なお通じにも役立ってくれる食物繊維の量はバナナの約2倍。
100gあたり50kcalというカロリーの低さも魅力的で、ダイエット中でも気にせずスムージーや食後のデザートとして楽しめます。国内では九州や沖縄でも栽培されているため、生で手に入れられるのもポイントです。
編集部よりヒトコト
美容効果を期待するならレッドで決まり!
美肌アンチエイジングダイエットむくみ予防など、レッドスムージーの素材には美しさをサポートする成分がたっぷり。上で紹介した野菜果物のほかにも、レッドグローブルビーグレープフルーツといった素材もおすすめです。グリーンに比べるとフルーツ類が多いため、独特の苦みや香りが苦手な人でも、ジューシーで飲みやすく仕上げることができますよ。毎日続けて、ツヤのある若々しいお肌を目指しましょう!
他のスムージーとの違い
鮮やかな見た目は人気の理由の一つ
レッドスムージーは、文字どおり鮮やかな赤いカラーが特徴のスムージーです。本来であれば、栄養や素材から期待できる効果で選ぶものですが、最近ではスムージーを選ぶ際にも「インスタ映え」を狙ったり、女子力がアップしそうな見た目重視で選んだりといったことも増えています。ベリーのかわいらしさやポップな印象、トレンド感が強めに見られるレッドスムージーはほかのカラーよりも人気となっているようです。
美容効果の高いポリフェノールやリコピンが豊富
スムージーのカラーは、グリーンなら緑野菜、レッドならベリー系やトマトなどの赤い野菜・フルーツ類といった具合に、素材の色をそのまま反映されたものです。そのためレッドスムージーであれば、本来ベリーやトマトなどの赤い野菜やフルーツの栄養素を含んでいるということになります。
赤い野菜は多くの場合、緑黄色野菜に比べてポリフェノールやリコピンが豊富です。またレッドスムージーの色は赤や紫の色素成分で作られていることから、抗酸化作用によるアンチエイジングや美肌効果などが期待できるでしょう。またベリー類で人気のイチゴには、美白効果が期待できるビタミンC、サクランボにはカリウムやカロチンなどが多く含まれています。
青味が少ないため比較的飲みやすい
ダイエットや美肌、健康維持などのためにスムージーを飲み始めたはいいものの、「おいしくないから続けられなかった」という人もいます。スムージーは置き換えダイエットのような使い方もあり、食事制限をサポートする働きが期待できますが、そもそもおいしくなくては続きません。ダイエット目的で毎日置き換えるなら、おいしいスムージーの材料を知っておきましょう。
レッドスムージーは、グリーンスムージーと比較すると緑の野菜の青臭さが比較的少なく、飲みやすいと言われています。イチゴなどのベリー類やトマトが入っているため、さっぱりとした酸味のある味に。デザートのように楽しめて、置き換えダイエットのつらさを軽減できそうです。
レッドスムージーの材料が含まれるおすすめスムージー
マイブレイクレッドスムージー
マイブレイクレッドスムージーは、イチゴ・トマト・アサイー・にんじん・リンゴ・アセロラといった赤い野菜やフルーツをふんだんに取り入れたレッドスムージーです。ビタミン・ミネラル・ポリフェノールなどが豊富に含まれており、ダイエットサポートとしてはスーパーフードと呼ばれるチアシードも入っています。満足感が高く、栄養補給としても役立つでしょう。
見た目は赤いですが、優しいバナナ味で野菜が苦手な人にも飲みやすく、いろいろなドリンクと混ぜても楽しめます。
詳しく見る
ベジフルスムージー
グリーン・レッドの2種類があるベジフルスムージーは、水溶性食物繊維とサイリウムハスクによるデトックス効果で注目されているスムージーです。サイリウムハスクは特定保健用食品にもなっており、さらにおから粉末や穀物麹、チアシードなど素材の贅沢さが魅力。
レッドスムージーのほうは上記に加えて、ベリー類と注目のスーパーフルーツ・アサイーエキスを配合しています。栄養バランスもよく、しっかり満足感が得られそうです。
詳しく見る
アサイーベリースムージー
アサイーベリースムージーは文字どおり、アサイー・クランベリー・カシス・マキベリーといった赤いカラーが特徴のスーパーフルーツを豊富に使ったレッドスムージーです。アサイーにはビタミン、ミネラル豊富で、ポリフェノールによる高い抗酸化作用も期待できます。
また、グルコマンナン・アカシアファイバー・アップルファイバーなどの水溶性、不溶性食物繊維が空腹感を軽減。腸内環境を整えてダイエットサポートしてくれます。
詳しく見る
おからスムージーダイエット
おからスムージーダイエットのフレーバーは、イチゴ味、抹茶味、カフェモカの3種類のラインナップ。なかでもレッドスムージーであるイチゴ味は、特においしいと評判です。
おからを使ったスムージーなので満腹感が高く、ダイエット中の食事制限のつらさを緩和してくれます。栄養面でも優れており、ローカロリーなのに大豆のイソフラボンやカルシウム、たんぱく質を補給でき、置き換えダイエットにも最適です。
詳しく見る
このページを見てる人に
おすすめのページ