夏のフルーツの王様・すいかはスムージーでも優秀な素材!
栄養成分表(100gあたり)
暑い季節になると、スーパーや青果店で必ずと言っていいほど見かけるすいか。水分をたっぷりと含んでおり、夏の熱中症予防にも役立ちます。そのみずみずしい果肉が印象的ですが、成分のほとんどを水分だろうと考えるのは早計です。
じつは、すいかには意外にも多くの栄養素が含まれており、水分補給以上に美容と健康への効果を期待できるほど。もちろん味もおいしいので、スムージーにも取り入れやすいでしょう。気になるその成分と働き、効果を高めるためのポイントをチェックして、毎日のスムージー作りに活用してみてください。
すいかは水分量が多く、ほかの野菜や果物に比べて栄養が少ないと考えられがち。しかし実際には、美容や健康に働きかける成分を多く含んでおり、なかには特有の栄養素も見つかっています。すいかの摂取によって期待できる効果をチェックしてみましょう。
果肉を染める赤い色素には、リコピンという栄養素が含まれています。リコピンと聞くとトマトを連想させますが、じつはすいかに含まれるリコピンの量はトマトの1.4倍。そもそもリコピンとはアンチエイジングに役立つ抗酸化作用を持った成分ですが、これほど優秀なすいかの含有量はあまり知られていません。
豊富なリコピンが細胞のサビを引き起こす活性酸素を抑制し、老化や生活習慣病を予防。もしリコピン摂取を目的としてスムージーにトマトを用いているのであれば、少し気分を変えるつもりですいかを入れてみてはいかがでしょう。
すいかに含まれるシトルリンは、メロンやきゅうりをはじめとしたウリ科の植物特有の成分。美容と健康に役立つ栄養素ですが、なかでもすいかの含有量は多く、ほかのフルーツでは代用できません。
「スーパーアミノ酸」とも呼ばれる同成分には、健康な血管を作り血流を促進する効果や、疲労回復効果が期待できます。疲れにくくすることで運動のパフォーマンスを高めることができるため、トレーニングにも役立てられているようです。この働きは、シトルリンが体内でアルギニンに変換される際、一酸化窒素濃度が高まることで起こると考えられています。
冷え症や足のむくみに悩んでいる女性に、すいかはぜひ摂って欲しいフルーツのひとつです。末端部分の冷えやむくみは、血液の循環が滞ることで起こりやすくなります。このとき、すいかに含まれるシトルリンが血の巡りをスムーズにして、体のすみずみまで血液を行き渡らせるため、気になる冷えやむくみが改善すると言われるのです。
同時に老廃物や余分な水分の排出を促し、高血圧予防に繋がるともされています。さらには利尿作用も高まって、むくみづらい体へと導いてくれるでしょう。ただし食べすぎは冷えを悪化させるので、1日4分の1玉程度を目安にしてください。
すいかには赤いものだけでなく、黄色いタイプもあります。リコピンを摂取したいなら、赤い色素が豊富なすいかを選んでおいて間違いはありません。ただし、黄色いすいかにはリコピンはなくとも、代わりにキサントフィルと呼ばれる色素があります。キサントフィルも同様に抗酸化作用を持ち、目の疲労回復や脂肪燃焼作用を見込めるでしょう。
スムージーにする際には、赤い果肉部分だけでなく、皮の白くなっているところまで使ってみてください。すいかに含まれるシトルリンは、赤い果肉部分よりも皮に多く含まれています。
同じウリ科のきゅうりのように、地域によっては漬物へ加工して楽しむこともあるようです。普段は口にしない部分でも、果肉やほかの素材と混ざりあうスムージーなら摂取しやすいはず。ただし一番外側の部分は固いので、きれいにむいてから使いましょう。
ジューサーやミキサーを使って、固い食材もなめらかにするスムージーは、素材を余すことなく活かすことができます。すいかの皮はもちろん、種までしっかりと砕いて摂取しましょう。
そのままでは固く消化に悪い種ですが、スムージーにすれば飲みやすく、中に含まれたたんぱく質やビタミンB群、ビタミンE、血液をさらさらにするリノール酸まで摂取できます。すいかの種が持つ良質な油、ビタミンまで摂れるのは、スムージーならではの魅力と言えそうです。
すいかに含まれているリコピンやカロテンといった栄養素は、油・乳製品との相性が良いとされています。つまり、スムージーでの成分摂取効率を高めるには、ただジューサーにかけるよりも乳製品と混ぜてみてください。ヨーグルトや牛乳などは野菜、フルーツと合わせてもうまく調和し、レッドスムージーの材料としても向いています。
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