独特な赤色が美容に利く?ルバーブの効果と使い方をチェック
栄養成分表(100gあたり)
赤色をした茎と強い酸味を活かして、ジャムなどに多く使われている野菜「ルバーブ」。フルーツのような食べ方をされながらも、その見た目はフキのような姿をしています。薬草「大黄(ダイオウ)」と種が近く、古くヨーロッパで栽培されてきました。
そうしたルバーブの栄養素や独自の効果がいま、美容や健康に関心の高い人々から注目を浴びています。生食ではあまり食べられていませんが、スムージーとして使うことで、より手軽に栄養を摂り入れることも可能です。ルバーブを用いたおいしいスムージーの作り方、効果、注意点をチェックしましょう。
タデ科カラダイオウ属に分類され、漢方としても使われるルバーブ。フキによく似た形状と鮮やかな色合いは独特ですが、その高い美容効果はスムージーの素材に最適です。ルバーブの備えた栄養素や独自の作用など、知られざる魅力をチェックしてみましょう。
ルバーブは食物繊維を豊富に含んでおり、便秘の解消が期待できます。特にルバーブの含有する食物繊維は、野菜には珍しい「ペクチン」という水溶性食物繊維。多くの場合ペクチンは果実に含まれ、便秘・下痢を改善しておなかの調子を整える作用のほか、コレステロールや血糖値を低下させる働きを持っています。
またルバーブは、下剤成分を含む薬草「ダイオウ」の近縁種。ただし漢方薬ほど強く働きかけることはないため、食物繊維と合わさりゆるやかに便秘を解消していくでしょう。薬に頼らずにおなかの調子を整えたい方におすすめです。
ルバーブに含まれる食物繊維・ペクチンは、コレステロールや血糖値を抑える効果を持ちます。また、ナトリウム(塩分)の排出を促すとされるカリウムも豊富に含有。これらの成分によって、血管や血液内の健康状態が向上し、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化をはじめとした生活習慣病の予防に繋がるでしょう。
さらに、赤いルバーブにはアントシアニンという色素成分が含まれています。これはポリフェノールの一種で抗酸化作用を持つもの。ルバーブをスムージーで取り入れることで、生活習慣病を予防しつつ若々しい体を手に入れることも期待できそうです。
ルバーブの持つアントシアニンは、活性酸素の増加を抑える働きを持った赤色の色素です。活性酸素は普段の呼吸や紫外線、ストレスなど些細なことで発生するもの。しかし過剰に増えると、細胞を酸化させて生活習慣病のリスクとなるほか、老化や肌の衰えの原因となりかねません。
このとき、抗酸化作用を持つアントシアンをルバーブから摂取することで、活性酸素の生成を抑制し、シワ・シミ予防に働きかけます。またルバーブには、アントシアニン同様に美肌効果が期待されるビタミンCも含まれており、コラーゲン生成にも役立つでしょう。
ルバーブは八百屋さんに並ぶことも少なく、あまり一般的には知られていません。入手方法としては加工品の購入や自宅での栽培、また農園から分けてもらうケースが多いようです。
このとき、葉付きのルバーブを手に入れても、葉部分は食べられないため注意してください。ルバーブは茎のみを使う野菜であり、葉には毒性があります。摂取によって中毒被害のリスクがあるため、スムージーにする際も葉は切り落としてから使用しましょう。
現在妊娠中の方は、ルバーブの摂取を控えましょう。近縁種であるダイオウという薬草は、子宮収縮を促進する作用があることから、出産を控えた妊婦さんの服用は避けられています。
そしてルバーブが含有するセンノシドも同様に、子宮収縮作用を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。また、この成分が母乳に出てしまうと、赤ちゃんが下痢を起こしかねません。このため授乳中の方も、ルバーブは避けたほうが無難と言えます。
ルバーブを選ぶ際には、全体的にハリとツヤのあるものを選びましょう。初夏に出回りやすい茎が太いルバーブは肉質が柔らかく、酸味もしっかりしています。しおれたものや、変色が目立つものは新鮮でないかもしれません。切り口が悪くなっていないかもチェックしたいポイントです。
またルバーブは赤色だけでなく、緑やグラデーションのものもあります。味わいはさほど変わりませんが、真っ赤なものはアントシアニン、タンニンといったポリフェノールが豊富です。
長期保存にはあまり適していません。そのため購入したら、できるだけ早めに使い切りましょう。冷蔵保存する際は、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室にしまいます。この場合、1週間程度なら保存可能です。刻んでおけば冷凍庫で保存することもでき、加熱することで生のルバーブと大差なく使うこともできます。
西洋料理によく使われるルバーブは、フキによく似た形で、ピンク色がかわいらしい野菜です。強い酸味にほんのり甘い味が特徴で、ビタミンCやカリウム、食物繊維などが豊富。そんなルバーブの栄養を丸ごと摂れるスムージーのレシピをご紹介します。
(1人分)
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